アトピー性皮膚炎 / アトピーをアレルギー反応と思っていませんか?
アトピー体質は自然治癒力で改善できます。常識にとらわれることなく自然体で生活することで、体は自然治癒力を発揮しアトピーは改善します。以下の「アトピー性皮膚炎」を参考にしていただき自分に当てはまることや改善点が見つかって、アトピーが少しでも早く確実に改善するようにお役にたてればと思います。
目次
1.自然治癒力が発揮できないのは「体の構造」と「体の機能」に問題があります。
「体の構造」の問題
筋骨格系に歪みが生じてる。筋骨格系に歪みが生じると体は過敏になります。過敏になると異物に対して過剰に反応します。
「体の機能」の問題
体が異常に冷えている又は熱が部分的にこもる。体が異常に冷えたり、熱を持ったりすると皮膚細胞の新陳代謝が悪くなります。
2.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎 / 治療
西洋医学的治療
検査/西洋医学による検査はパッチテストや血液検査等でアレルギー検査をして、アトピー性皮膚炎を起こしている原因物質を探します。つまりアレルギー物質(アレルゲン)を調べます。
治療/塗り薬や飲み薬を処方します。塗り薬は一般的にはステロイドを使用することが多いです。ステロイドは塗り薬や飲み薬両方あります。ステロイドの飲み薬は重症の場合に使用することが多いです。又、感染症を起こしている時は抗生剤とステロイドを混合した塗り薬を処方されることもあります。
ステロイド以外の薬としては抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を処方します。抗ヒスタミン剤は眠くなったり喉が渇いたりする場合がありますが、抗アレルギー剤は表面的な副作用の症状が少ない替わりに肝臓に負担がかかることがあります。ただし、皮膚科でもアトピー性皮膚炎にステロイドを使用しない先生もいます。
保湿/保湿剤も薬と一緒に処方される事があります。代表的な商品名はワセリン、プロペト、ヒルロイドが良く知られている保湿剤です。
統合医療(東洋医学)治療
検査/脈を診たり、お腹に触れたり、舌や皮膚の色を診たりします。いわゆる触診から患者さんの体の情報を得ます。
治療/東洋医学的にはアトピー性皮膚炎の治療は、皮膚は内臓の鏡と見ますので、皮膚と内臓、両方治療していきます。薬関係は医師でないと処方はできません。ただし薬剤師は漢方薬を出すことができます。鍼灸師は鍼とお灸の施術になります。
保湿/保湿はしない場合もあります。自ら保湿できる体に整えていきます。
治療の選択
西洋医学の治療を選ぶか東洋医学の治療を選ぶかは迷うところですが、一般的には西洋医学による治療を受けられる方が大半だと思います。
西洋医学による治療も合う合わないがありますので、自分には合わないと思ったら東洋医学的なアトピー性皮膚炎の治療をされてはいかがと思います。
アトピー性皮膚炎 / 症状
かゆみ
アトピー性皮膚炎の症状の中で一番つらいのは、かゆみではないでしょうか。かゆみで夜も寝れないという方も多いです。特に体が温まるとかゆくなる方が多いです。
かゆみにも色々な原因がありますが、一つには体の毒素を出そうという反応でもありますので、かゆみは我慢せず掻いてもいいです。体の毒素を体外に出すためには血液循環を良くする事が重要となってきます。
痛み
痛みは主に皮膚が割れやすい状態になっている為、割れた所が大変痛みを感じます。歩行するのもやっとという状態の方もいます。関節の曲げ伸ばしも大変辛い時期です。このような痛みの時は関節をあまり曲げ伸ばししなことも大切です。又、お風呂も入らない方がいいです。
乾燥
乾燥はかゆみや痛みの原因にもなります。乾燥すると保湿剤を塗りたくなるのですが、保湿を続けると乾燥が改善しにくいのが現状です。
特に保護膜が出来上がっていない状態で保湿をするとさらに保護膜ができにくくなり乾燥が改善しにくいという繰り返しです。
浸出液
浸出液は主に黄色い浸出液と透明の浸出液があります。黄色い浸出液はステロイドを止めた時に一時的に出ることがあります。性質は黄色ブドウ球菌です。
透明の浸出液は血漿です。これは血管から浸み出した成分です。透明な浸出液は皮膚を掻き壊して出ることもあります。又、体が水毒体質になっていて浸出液が掻き壊したところから出ることもあります。水毒体質になっている方は水分制限が必要です。
色素沈着
色素沈着は黒くなったり、くすんだ色がいつまでも取れないという感じです。原因としてはアトピー性皮膚炎の治療でステロイドやワセリンを使用していた方に多いです。
ステロイドは紫外線に当たると皮膚が黒くなりやすいという副作用があります。ですので顔にはステロイドの使用は慎重にした方がいいです。ワセリンも石油から作られていますので色素沈着になりやすいです。ステロイドからの色素沈着の改善は時間がかかる方が多いです。
リバウンド
アトピー性皮膚炎で症状が一番きつく出るのがステロイド中止によるリバウンドではないでしょうか。ステロイドが効かなくなってきて、ステロイドを止める方もいます。
脱ステロイドの症状としては最初の1~3ケ月が浸出液が出やすく、次の1~3ケ月がカサブタが出やすく、次の1~3ケ月が落屑という症状の方が多いです。ですので脱ステロイドのリバウンドは9ケ月位かかる場合があります。
アトピー性皮膚炎 / 顔
赤ら顔
アトピー性皮膚炎で顔に出る症状を気にされている方が多いのですが、その中でも顔の赤みが取れないという方が多いです。症状の出方によっては赤く、そして黒みがかかっている状態の方が多いです。一つには顔にステロイドを長期使用していると血管が広がりその結果、顔が赤くなる為です。
ステロイドを使用してなくて赤くなる方は、乾燥肌で保湿を繰り返し使用している方に多いです。特に顔を洗いすぎている方が保護膜ができにくくなり皮膚を刺激して赤くなっています。
又、プロトピックの免疫抑制剤を使用していた方も赤く、そして痛みを訴える方がいます。対策は一時期我慢できれば何も塗らないで鍼をすると改善することがあります。
湿疹、ニキビ
顔に出る症状で気になるのが、湿疹やニキビなのですが、これがなかなか治らないと不安になり、もしかしてアトピー性皮膚炎なのかなと心配されている方も多いです。
アトピー性皮膚炎になる方は乾燥肌の方が多いですので、脂肪性のニキビはあまり出てきません。湿疹かアトピー性皮膚炎かを判断するのは難しいかもしれませんが、湿疹の場合はアトピー性皮膚炎に比べると症状は短期間ですし、出たり出なかったり場所が移動する場合は湿疹を疑った方がいいと思います。
シワ
アトピーで顔のシワが中学生にも拘わらず取れないと悩んでいる方も多いです。
もともとが乾燥肌で普段から保湿をしている方がシワの悩みを訴えています。ですので保湿を止めれば中学生という年齢を考えても回復は可能です。
アトピー性皮膚炎 / 画像
アトピー性皮膚炎で悩まれている方は、例えばアトピー性皮膚炎を克服した方の画像を良く見られているようです。最近はスマホの普及で画像をアップする方が増えてます。
あるいは治療院を探す時に、やはりアトピー性皮膚炎の画像を確認してから治療院を選択しているのではないでしょうか。画像を見れば一目瞭然ですので信頼しやすいのでしょうね。
自分に合った治療院を探すには画像のチェックは大切だと思います。
又、既に治療院に行かれている方はあまり自分のアトピーの写真は撮りたくはないでしょうが、毎日画像として残していると治療の経過がわかりやすいので、写真は撮りたくなくても画像として残しておいたほうが、治療を続けていくには必要と思います。自分の記憶と実際の画像では大分違いがあります。
アトピー性皮膚炎 / 薬
ステロイド
ステロイドに関してはやはり作用と副作用が気になりますね。作用としては主に炎症を抑えてくれます。短期間に使用するのであれば問題はないでしょうが、長期間に渡って使用する場合は慎重に使用すべき薬ではないでしょうか。
ステロイドの強さのランクも5段階あります。強い方から、ストロンゲスト、ベリーストロング、ストロング、ミディアム、ウィーク。初めは弱いステロイドから使用して効かなくなってきたら強めの薬に変えていきます。
出来れば効かなくなってきたから強めのお薬に頼るよりも、効かなくなってきた原因、又は、アトピーの原因を見つけて薬に頼らない生活を送れるようにするのが良いと思います。
ステロイド&抗生物質混合
この薬はアトピーの炎症と細菌感染を改善するために使用します。
黄色ブドウ球菌が繁殖した時にも使用します。細菌感染がなくなればステロイドに変えていくと思います。黄色ブドウ球菌が繁殖すると黄色い浸出液が出ます。
非ステロイド
この薬はアトピーも比較的軽い状態や、妊婦さんにも使用することがあります。
アトピー性皮膚炎 / 完治
アトピー性皮膚炎は完治しない。
アトピー性皮膚炎は完治しないという考えがあります。ですので薬を上手に使用して日常を送りましょう。というのを私もインターネットで見ます。ステロイドを使用していてある日、脱ステロイドに挑戦するのですが、リバウンドに耐えられなくて再びステロイドを使用しました。というコメントを良く見かけます。
確かに仕事を休まなければいけない程、症状が悪化するのが脱ステではおこることがあります。ですので脱ステロイドをする時期や周りの方の協力や理解が必要になってきますので、脱ステロイドをするのであれば周りの環境を整えてから始めるのが無難です。
ということで脱ステロイドのリバウンドを乗り越えられないとアトピー性皮膚炎は完治しないかもしれません。脱ステロイドを選ぶかはご本人が決めなければなりません。
アトピー性皮膚炎は完治する
アトピー性皮膚炎は完治するという考え方は、脱ステロイドに成功された方や、ステロイドだけでなく食生活や生活習慣を見直したり運動をしたりして、様々な角度からアトピー性皮膚炎完治させたと考えるべきかと思います。
脱ステロイドだけでは完治はしないです。
アトピー性皮膚炎 / 名医
アトピー性皮膚炎の治療で名医ということは、患者さんから聞くことがあります。アトピー性皮膚炎の方は本当にたくさんの事を調べたり、健康面の勉強をされている方が多いですのでアトピー性皮膚炎の名医もすぐ見つけるのですね。
ですから私が調べなくてもたくさんのアトピー性皮膚炎の名医がわかります。色々お話しをお伺いするとやはり自分に合った名医にめぐり合うのがアトピー性皮膚炎完治の近道ですね。
アトピー性皮膚炎 / 食事
何を食べないようにするのが良いか?
患者さんから良く聞かれるのは「何を食べたら良くなりますか?」です。私の考えではどちらかというと現在食べている中で食べない方が良い物をアドバイスさせていただいてます。
食べない方が良いものはほとんどが患者さんが好きな食べ物です。お菓子、チョコレート、ジャンクフード、菓子パン、等たくさんアトピー体質の方には良くない食べ物を取られている方が多いです。
ですので食べ物がアトピーの原因ですと体に悪いものを食べなければいいので改善も早いです。主に食べない方が良い物は精製された砂糖や植物系の油(リノール酸)です。又最近は炭水化物を取り過ぎている方が多いので控えめにするようにアドバイスさせていただいています。
何を食べればよいか?
やはり無添加の食品です。しかし外食を減らさないと難しいかもしれません。体は酸性に傾くとかゆくなりますので、野菜や青魚を食べるといいです。特にニンジンピクルスがいいです。
断食
断食といっても一日断食や朝食を抜くのも考えによっては断食かもしれません。大切なのは胃袋に何も入ってない時間を作ることだと思います。又、断食をして食べ物を体の中に入れないと、体にため込んである脂肪をエネルギーに変えようとする為、からだの余分な脂肪が分解されます。
この時の脂肪が脳の働きに必要な良質の脂肪となります。アトピー性皮膚炎の体質の方にたくさん食べ過ぎているという方が多いですので、とにかく空腹の時間を作るという意味では断食は有効と思います。
3. まず始めてほしいセルフケア3つのポイント
栄養
体は食べたもので成り立っているといわれます。たんぱく質、炭水化物、脂肪、ビタミン、ミネラルの五大栄養素をバランスよく摂取するのが大切です。又、一日のうちで空腹の時間を作るのも必要です。
運動
最近はイスに座ってする仕事が増えましたので、運動不足の方が増えました。必要な運動量の目安としては、徒歩ですと20分位です。脈拍ですと例えば一分間に60回の方は脈拍数を90回まで上げてください。普段から激しい無酸素運動よりは有酸素運動の方がいいです。
睡眠
睡眠時間は約7時間が理想的です。肌のターンオーバーは夜、行われるといわれるくらいですので、可能であれば22時から2時の間に睡眠がとれるといいです。できれば24時には就寝してください。
4.当院の施術
体の構造面を正して過剰反応を調整します。
わかりやすく説明すると体が歪むと、歪んだ所からエネルギーが漏れます。これが慢性疲労のもとになります。人間は慢性疲労の状態になると、精神的にも肉体的にも敏感になります。
肉体的には何か異物に触れると過剰に反応しますし、精神的にはたとえば誰かに少し嫌なことを言われただけで感情的になります。体の構造面を正して精神的にも肉体的にも敏感になりにくい体に整えて免疫力をあげます。
体の機能面を正して新陳代謝を促します
体の機能面とは、たとえば、体の冷えと熱です。アトピー体質の方は表熱裏寒(ヒョウネツリカン)の状態になっています。表熱裏寒とは体の表面に熱を持って、体の中は冷えてる状態です。
当院が行っている灸頭鍼(キュウトウシン)はお灸と鍼の効果で体の中を温めながら皮膚の酸化防止を図っています。
灸頭鍼で表熱裏寒の状態が改善されると、体の新陳代謝が正常に機能し始めますので、皮膚の入れ替わりがスムーズに行きます。皮膚のターンオーバーは約28日と言われます(28日プラス年齢という説もあります)少しでも正常にターンオーバーが行われるように体の機能面を正していきます。
5. まとめ
アトピー性皮膚炎
・治療について
・症状について
・顔について
・画像について
・薬について
・完治について
・名医について
・食事について
アトピー性皮膚炎は様々な原因があります。又、症状も一人一人違います。ですので個人の症状に合わせた施術が必要になってきます。
アトピー性皮膚炎の原因は個人個人必ずありますので、これに気がつけばアトピー性皮膚炎は改善されます。
東洋医学的には「気」「血」「水」を整えると「病い何処へ」といわれています。「気」エネルギー、「血」血液、「水」体液リンパ、を整えると病は良くなるといわれます。
先に述べた「体の構造」と「体の機能」を調整することは、「気」「血」「水」を調整することになります。
薬や保湿剤を止めることによって、一時期辛い状態が続くかもしれませんが、人間が持っている自然治癒力を信じてアトピー性皮膚炎を克服してみませんか。
さて、ここまで読んで頂いて気が付かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、アトピー性皮膚炎に対してアレルギーという説は書いておりません。
というのもアトピーの症状だけを診るのではなく体を全体的にとらえて施術をするとアトピーは改善します。
最近ではアレルギー検査で数値が高く出てもアレルギー症状が出ないこともあり、必要以上にアレルゲンを避けなくても良いのではないかといわれてきています。
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院長 | 八木沼 良夫 |